音楽にかかわる仕事は、表に出て歌うボーカリスト、楽器を弾くミュージシャン、裏方でCDを制作するプロデューサー、ディレクター、作詞家、作曲家。そして、それらを支えるマネージャー、ライブスタッフなど多種多様です。しかし、前述したものはどれも職種を聞けばだいたいどういった仕事なのかはわかりますが、今回、ご紹介する「A&R」は、職種だけではどういった役割なのかわからない方も多いのではないでしょうか？ そこで、ここではA&Rとはどういった職種なのかについて説明します。
A&Rとはどういった役割を持っているのか？
音楽業界で働きたいと思っている方であれば、A&Rという業種を何度かは聞いたことがあるのではないでしょうか。A&Rとは、アーティスト＆レパートリーの略で、主な仕事内容は次のとおりです。
- ・アーティストの発掘
- ・アーティストの育成・契約
- ・楽曲の制作
- ・制作した楽曲の宣伝
もちろん、これらの一部だけを担当する場合もあれば、これ以外にもライブスタッフの管理、物販、アーティストのスケジュール管理までを任される場合もあります。
自分自身でゼロからアーティストを見つけ、育て、売り出していく、そのすべてにかかわれることが、A&Rの大変な点でもあり、最大の魅力でもあります。
A&Rになるために必要なこととは？
音楽業界で働きたいと思っている以上、当然、音楽が好きという気持ちは強いと思います。しかし、A&Rになるためには、単純に音楽が好きというだけではやっていけません。
本当に良いと思えるアーティストを見つけるためには、全国のライブハウスを周り続ける行動力、体力が求められます。また、魅力的なアーティストを見つけたら、自分の生活を犠牲にしてでも、本気でそのアーティストにかける強い意志も必須です。直接、音楽とは関係ない仕事であったとしても、自分が惚れ込んだアーティストのために、全力を注ぐことができる人がA&Rに向いているといえるでしょう。
A&Rになるにはレコード会社や音楽制作会社への入社がおすすめ
前項でA&Rになるために必要なことについて説明しましたが、職業としてやっていくには、レコード会社や音楽制作会社に入社するのがおすすめです。ただし、これらの会社に入ったからといって、必ずしもA&Rになれるとは限りません。そのため、例えば一般の会社で営業職や広告宣伝を行い、音楽面以外でのA&Rに必要な要素を学んでから、レコード会社へ転職するのも1つの方法です。
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