ボーカリスト、特にバンドでボーカルをしている方にとって、いかに曲を盛り上げられるかは重要なポイントです。BPMの速い曲はもちろん、バラード系の曲であっても、ここぞという箇所でしっかりと思いを伝えられるようになれば、曲の魅力が1段階アップするでしょう。そこで役立つのが「ユニゾン」です。
今回は、曲・ボーカルの魅力をこれまで以上にアップさせる「ユニゾン」についてお伝えします。
ユニゾンとは?
ユニゾンとは、ボーカルとコーラスが同じ音程で歌うことを指します。一般的にコーラスといえば、ハモリを思い浮かべるかもしれません。
特にバラードやミディアムテンポの曲では、ボーカルとコーラスが綺麗にハモることで、曲のメロディをより引き立てることも可能です。これに対しユニゾンは、同じ音程を複数人で歌うので、メロディに重みが生まれて印象に残るような歌い方になります。
ユニゾンもコーラスの手法としては多く使われる手法で、場合によってはハモるよりも曲のイメージを聞き手に強く印象づけられます。
ボーカルでユニゾンが必要なポイントは?
ボーカルがコーラスとユニゾンで歌う最大のメリットは、歌の力強さをよりしっかりと伝えられる点です。
例えば、バンドで演奏する場合、一般的にサビに近づくにつれて音が大きくなっていきます。そのため、ボーカルが同じトーンで歌っていれば、音の大きさにかき消され、もっとも盛り上がるべきサビの部分でトーンダウンしたように聞こえてしまうでしょう。
しかし、サビの部分でコーラスがボーカルとユニゾンで歌えば、トーンダウンすることなく、サビの部分でもっとも曲のイメージを盛り上げられます。
ハモリで歌ってもユニゾンほどトーンは上がらないため、曲の力強さを伝えたい時にはユニゾンが最適です。
ユニゾンを効果的に活用して歌の魅力をアップさせよう
ハモリは曲の繊細さや美しさを、さらに引き立たせることが可能です。これに対し、ユニゾンは曲の力強さや勢いを伝えるのに最適な手法です。どちらも上手く使えるようになれば、バラードからロックまで幅広いジャンルで歌の魅力を伝えられるようになるでしょう。
ユニゾンのポイントは、一緒に歌う相手との呼吸です。息継ぎをする箇所、休符の場所、音を伸ばす長さなどをぴったりと合わせないと、ユニゾンの魅力である力強さが薄れてしまいます。
一緒に歌う相手としっかり呼吸を合わし、多くの聞き手に歌の魅力を伝えましょう!
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