地声だけで何オクターブも出すことができれば、どんな歌でも歌いこなすことができるでしょう。しかし、多くの場合、出せて2オクターブ、音域がかなり広いかたであっても綺麗に出せるのは3オクターブが限界なのではないでしょうか？ そこで重要になってくるのが、ファルセットです。ファルセットを覚えれば、これまで地声だけでは歌えなかった歌も喉にかかる負担を軽減しつつ、歌えるようになります。今回はファルセットの練習方法についてご説明します。
そもそもファルセットとは？
歌が好きでカラオケやバンドセットで歌をよく歌う機会があるかたは、ファルセットがどういったものかご存知だと思います。しかし、そういったかたのなかでも、ファルセットは裏声のことだと思っているかたは多いのではないでしょうか。確かにファルセットが裏声であることは間違いありませんが、厳密には、裏声にもいくつか種類があり、ファルセットはそのなかの1つです。
裏声には、ファルセットのほかにミックスボイスやヘッドボイスといったものがあり、そのなかでファルセットの特徴は、息漏れを多くした声で、裏声のなかでは、もっとも出しやすい声です。
ファルセットを綺麗に出す練習方法
では、具体的に綺麗なファルセットを出すための練習方法についてご説明します。まず、もっとも注意すべきは、喉に力を入れ過ぎないことです。高音を出そうとすると、つい喉に力が入ってしまいがちですが、そうなるとかえってファルセットは出にくくなるのです。
そこで、ポイントは息が多く漏れる鼻歌で練習し、慣れてきたら少しずつ口を開けていきます。その際、声が頭の後ろのほうを通っていくイメージを持って歌うとファルセットが出やすくなります。
歌のなかでファルセットを効果的に使うポイントは使い過ぎないこと
無理なく高音を出したいときに便利なファルセット。しかし、ファルセットは地声ではないので、聞く人に強い印象を与えてしまいがちです。そのため、1曲のなかであまり使い過ぎてしまうとその部分だけが耳に残ってしまい、本当に伝えたことが伝わらないといったこともあります。
そこで重要なことは、曲中のここぞというときにファルセットを使うこと。そして、ボイストレーニングをしっかりと行い、綺麗なファルセットを出せるようにすることです。ポイントを抑え、綺麗なファルセットを手に入れ、歌い方の幅を広げていきましょう。
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