ボーカリストを目指していれば、より多くの人に自分の歌を聞いてもらいたいと思うものです。
しかし、ソロやバンドでライブをおこなったとしても、誰も自分を知らない状態での集客は難しいため、1回のライブでは数人から数十人が限界なのではないでしょうか。そこでおすすめなのが、SNSに自身の歌を投稿してファンをつくる方法です。
今回は「歌ってみた」動画をSNSにアップする際の方法、注意点についてお伝えします。
「歌ってみた」動画とは?
「歌ってみた」動画とは、自分の好きなバンドやシンガーの楽曲を歌った動画を、動画共有サイトやSNSなどに投稿したものです。
投稿するWebサイトは、ニコニコ動画やYouTubeが中心ですが、最近ではTikTokに投稿する人も少なくありません。それぞれのサービスのアカウントとスマートフォンかPCさえあれば簡単に投稿できるため、多くの人が「歌ってみた」を投稿し、なかには数十万、数百万再生されているシンガーもいます。
SNSに「歌ってみた」動画をアップする際の注意点
動画共有サイトやSNSに「歌ってみた」動画をアップする際に注意する点は、CD音源をそのまま使う場合、著作隣接権を持つレコード製作者の許諾が必要な点です。
自分の好きなミュージシャン、バンドの歌を歌った動画をアップすること自体は問題ありません。それは、YouTubeやニコニコ動画、TikTokなどがJASRACやNexToneなどの著作権管理団体と包括契約を結んでいるからです。
しかし、CD音源もしくは製作者本人が演奏した音源を勝手に使うことはできません。そのため「歌ってみた」動画をアップする場合、権利の持ち主から許諾を得る以外では、次の手段を講ずる必要があります。
- 1.自身で音源を制作する
音楽制作ソフトを使い、自身で制作した音源を使えば問題なくアップできます。もちろん、自分以外の人に依頼して制作してもらった音源でも大丈夫です。
- 2.ギターやピアノで弾き語りをする
自身でギターやピアノを演奏しながら歌うのも、権利者に許諾を取る必要はありません。
もう一つの注意点は、すべての楽曲が必ずJASRACやNexToneなどが管理しているとは限らない点です。そのため、アップする際は事前にJASRACやNexToneのWebサイト上で契約しているかどうかを確認してください。
また、SNSでもTwitterはJASRACやNexToneと契約をしていないため、自身が制作した音源や弾き語りでも著作権違反となるので注意が必要です。
ルールを守って自身の歌を多くのユーザーに知ってもらおう
YouTubeやTikTokなどで「歌ってみた」動画を投稿した場合、上手くいけばライブハウスとは比較できないほど、多くの人に自身の歌を聞いてもらえます。
しかし、今回説明したように事前確認を怠ったり、CD音源を勝手に使ったりすれば、著作権もしくは著作隣接権違反となるため、ルールを守ったうえで、投稿するようにしましょう。
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