感情を込めないほうが聞き手に伝わる? 感情を込めない歌い方とは

歌を歌うときは歌詞の意味を理解し、その歌の主人公になりきって感情を込めて歌うことで聞き手に伝わると思われるかもしれません。もちろん、それは間違いではありませんし、そうした歌い方で多くの聞き手を惹きつけている歌手もいるでしょう。しかし、歌い方の正解は1つではありません。そこで、今回は感情を込めない歌い方について考察していきます。

 

歌に感情を込める必要はない?

感情表現が豊かな歌い方が良いとされる風潮があります。「あの人の歌唱は感情が込められている」。「歌の中の登場人物に感情移入して歌っている」。といった評価を耳にしたことも多いのではないでしょうか。また、どうしたら感情を込めて歌うことができるのだろうと思い悩んでいるかたも多いかもしれません。

 

そうしたかたに、歌に感情を込める必要はないといっても、最初は理解できないかもしれません。しかし、そもそも歌とは聞き手がどう感じるかが問題であり、歌い手の気持ちは二の次といった考え方もあります。歌い手のほうが歌の世界に感情移入をし過ぎてしまうと、聞き手はかえって冷めてしまうこともあります。そうなると、歌い手がどんなに感情表現をしたとしても、その思いは聞き手に伝わっているとはいえません。

 

自分が感情移入をするのではなく、聞き手に感情移入してもらわなければならない。そう考えると、歌に感情を込めるのが、歌い方の唯一の正解ではないということも理解できるのではないでしょうか。

 

感情を込めずに聞き手に伝わる歌い方とは?

では、実際に感情を込めずにどう歌えば聞き手に感情移入をしてもらえるのでしょう。これも正解は1つではありませんが、1つの例として、ひとつひとつの言葉(歌詞)を丁寧にメロディに当てはめることを意識する方法があります。それにより、歌の持つ力を最大限に引き上げることで、感情を込めずとも、歌の魅力を聞き手に伝えることが可能になります。

 

自分に合った歌い方を見つけることが重要

今回、感情を込めずに聞き手に伝える歌い方について考察してきました。しかし、冒頭でも触れたように歌い方の正解は1つではありません。感情を込める、込めないというのは1つのテクニックであり、どちらが正しい、間違っているではなく、1つの考えに固執せず、柔軟に考えるのがポイントだといえます。重要なことは聞き手にしっかりと歌を届けることですから、そこを明確にし、自分にとってはどちらが合っているのかを見つけるようにしましょう。

 

ボイストレーニング・ボーカルレッスン【SEAL MUSIC SCHOOL】

・TEL:046-296-0186

・MAIL:お問い合わせ

・本厚木校:神奈川県厚木市中町1-7-24 森久保中町ビル

・町田校:東京都町田市中町1丁目18−15 クローヴビル3F