ささやくように歌っているのに聞き手にはっきりと歌詞が伝わるウィスパーボイス。楽曲のスタイルにもよりますが、歌唱の幅を広げるという意味でマスターしたいと考えているボーカリストは多いのではないでしょうか。しかし、見よう見まねでやっても単なる小さい声になってしまい、まったく聞き手に伝わらないといった経験はありませんか? そこで今回は聞き手にしっかりと伝わるウィスパーボイスをマスターするための練習方法をお伝えします。
そもそもウィスパーボイスとはどういった歌い方なのか
ウィスパーボイスというと囁き声や息を漏らした時の声で歌うといったイメージがあるかもしれません。しかし、実際には、声帯をしっかりと振動させないと聞き手に伝わる声にはならないため、ただの息漏れ声ではありません。
実際にウィスパーボイスを操って歌っているミュージシャンの歌を聞けばわかると思いますが、息漏れ声のようであっても、しっかりと歌詞が聞き取れるはずです。
ウィスパーボイスをマスターするための練習方法
では、実際にウィスパーボイスをマスターするための練習方法について説明します。もっとも重要なポイントはできる限りリラックスすることです。ストレッチで身体の力を抜き、ゆったりとした状態にします。
次に、鼻と口の両方からゆっくりと息を吸い込み、時間をかけて息を吐き出します。この際、できるだけ長い時間、息を吐き出すようにします。またこの時はまだ歌はなくても大丈夫です。
ここまでできたら、次は息を吐き出しながら周囲に広がっていくイメージで声を出していきます。できるだけ遠くに声を届かせるイメージを持ち、声を出す練習をすると、ウィスパーボイスであっても、聞き手にはっきりと歌詞が伝わる声をマスターできます。
歌の感情表現の幅が広がるウィスパーボイス、マスターのポイントは腹式呼吸
ウィスパーボイスは、通常の歌い方に比べ息を吐き出す量が多く、どうしても声量が小さくなってしまいがちです。弾き語りであればそれでもなんとか聞き手に届けられるかもしれませんが、バンドスタイルとなるとなかなか伝えるのは難しくなります。
ただし、それを克服するには、やはり発声の基本である腹式呼吸をしっかりとマスターするのがもっとも効果的です。腹式呼吸で息をたくさん使いつつ、ウィスパーボイスを練習すれば、自ずとステージから聞き手に届ける声量が身につくでしょう。
それでも、難しいという場合は、専門家について基礎練習をしっかりと行うのがおすすめです。ボーカルスクールに通い、まずは基礎を学び、表現の幅を広げていきましょう。
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