CD制作を行うには、さまざまな人の手が必要になります。作詞家、作曲家、編曲家、ミュージシャン、プロデューサー、ディレクター、レコーディングエンジニアなど挙げればきりがありません。そして、そのなかでも最後の工程で欠かせないのがマスタリングです。では、このマスタリングとはどういった作業なのかご存じでしょうか? 今回はCD制作に欠かせない工程であるマスタリングを行う職業、マスタリングエンジニアについてお伝えします。
CD制作の工程の一つであるマスタリングとは?
マスタリングとは、原盤を制作すること。そして、ミックスダウンまで終えた複数の楽曲を1つのCDのなかでストレスなく楽しめるよう、音のバラつきを調整すること。このように、大きく二つに分けられます。ここで説明するのは、後者のマスタリングです。
例えば、1枚のアルバムを制作する際、すでに発売されている楽曲とアルバム用に新たに制作された楽曲では、それぞれに音質、音量が異なります。これをそのまま1枚のアルバムとしてしまうと、聞き手は1曲ごとに自分で音量を調節しなくてはなりません。マスタリングは、そうしたことのないよう、全体のバランスを見ながら音のバラつきを調整します。
マスタリングエンジニアになるためには?
マスタリングエンジニアになるためにもっとも必要なのは、マスタリングを行うためのソフトを使いこなせるようになることです。もちろん、専門学校で習っても構いませんし、独学で習得しても構いません。
ただし、特別な資格を必要としないため、プロになるにはスタジオに勤めるのがもっとも早く、他にも就職実績の高い専門学校で学ぶことがおすすめです。
何度も何度も聞きたくなるCDをつくるために欠かせないマスタリングエンジニア
何回も何十回も聞きたくなるようなCDにするには、作詞、作曲(編曲)、演奏、ボーカル、ミックス、マスタリングなどの1つ1つの工程が重要です。
特に10数曲入ったアルバムとなると、1曲、1曲の音量が違ったり、家で聞いた時と車のなかで聞いた時で差があったりでは、何回も聞こうとはならないでしょう。マスタリングはそうした差異をなくし、どこで聞いても、何回聞いても楽しめるようにするものです。
普段、何気なく聞いているCDもそうしたさまざまな人の手があって初めて多くの人が楽しめるものになります。なかなか表に出る職業ではありませんが、縁の下の力持ちとして、音楽を届ける仕事がしたいと思う方はぜひ、マスタリングエンジニアを目指してみてはいかがでしょう。
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