クラシックでもアコースティックでもエレキでも、基本的にギターの弦は6本が一般的です。しかし、世の中には7弦、8弦など6弦よりも多い弦を使用するギターがあるのをご存じでしょうか? なかには通常の倍、1本のギターに12本の弦を持つものも存在します。そこで、今回は6弦以上の多弦ギター、特にエレキの多弦ギターについて、その種類や用途をお伝えします。
多弦ギターの種類は?
多弦ギターのなかでももっとも多く流通しているのは、通常よりも1本多い7弦ギターです。7弦ギターの歴史は古く、南米では100年以上も前から使われていました。しかし、クラシックやジャズ以外、ロックで7弦ギターを使い、一躍7弦ギターの存在を世界に知らしめたのは、1980年後期のスティーヴ・ヴァイです。
さらに2000年代に入ると2009年に8弦ギター、2014年に9弦ギターが登場しますが、7弦ギターに比べると、まだまだ一般的ではありません。また、10弦、12弦ギターなどさらに弦の数が多いギターもありますが、このあたりの多弦ギターはどちらかというとアコースティックギターが主流となっています。
多弦ギターの用途は?
多弦ギターは、通常のギターに比べ多様な音色、弾き方ができるため、より自由度は高く、プレイヤーによってさまざまな個性を出すことが可能です。ただ、現在、主な用途としては、次の2点が挙げられます。
- ベース音として使う
多弦ギターは、7弦なら低音側に1本、8弦なら低音側に2本と6弦ギターの低音側に追加されるのが一般的です。そのため、ベースレスのバンドでベースギターの音色をギターで出すといった使い方が多く見られます。
- 重低音でのリフ、ソロに使う
低音側に弦を追加することで、ヘヴィーメタルやハードロックバンドでより重低音を際立たせるために多弦ギターを使うケースも少なくありません。特にリフやソロで印象的かつ、ヘヴィーな音をつくり出します。
より幅広い音色を楽しみたい方は多弦ギターにチャレンジしてみては?
ギターの経験が長いかたでも、一般的な6弦以外のギターを弾いたことがないかたは多いのではないでしょうか。もちろん、6弦だけでも多彩な音を出せるからこそ、6弦ギターが一般的に流通しているわけです。ただ、例えばバンドや作曲家活動をしていてマンネリを感じているのであれば、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
もちろん、通常のギターを多弦ギターにするわけにはいきません。そのため、新たに購入する必要はありますが、他と違うことをしたい、個性を出したいといった際にはおすすめだといえるでしょう。
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