歌を歌っていて、ここはファルセットがいいのか、ハイトーンボイスがいいのかで悩むことはないでしょうか?
どちらでも出せる範囲の高音であれば、聞いている人に歌声が強く印象づけられるほうを選びたいと思うでしょう。
そこで、今回はファルセットとハイトーンボイスの効果的な使いわけ方法についてお伝えします。
歌のなかでファルセットが効果的な場面とは?
歌の中でファルセットが効果を発揮するのは、その部分の歌詞を強調したい、それまでの曲のイメージや雰囲気を変えたいといった場面です。
聞き手は、それまでの声が急に裏声になることで、一瞬違和感が生まれますが、その分、歌詞も意識して聞くようになります。そのため、歌詞の聞かせどころであったり、ここから盛り上がっていくといったりする場面で、ファルセットが大きな歌のアクセントとなるでしょう。
歌のなかでハイトーンボイスが効果的な場面とは?
では、次に歌のなかでハイトーンボイスが効果的な場面について説明します。ハイトーンボイスとは、地声でもっとも高い音を出す歌唱方法です。この歌い方が生きるのは、高音が長く続く場面です。
ファルセットは歌に透明感のある雰囲気をつくれるものの、地声に比べ大量に息を使うため、長く続けるのは非常に困難です。そのため、高音が長く続く場面ではハイトーンボイスが向いているといえるでしょう。
また、ファルセットが透明感のある声であるのに対し、ハイトーンボイスの特徴は力強い声です。そのため、儚さや切なさを伝えたい時はファルセット、力強さを伝えたい時はハイトーンボイスといった使いわけをして歌うことは効果的でしょう。
歌詞をしっかりと理解し、ここぞという場面でファルセットを活用しよう
今回、紹介したように「ファルセット」と「ハイトーンボイス」の使いわけは、技術的なこと以上に曲の流れやその部分の歌詞の内容が大きく影響します。そのため、聞き手にしっかりと歌を伝えるには、技術的な練習はもちろん、歌詞を理解してどの歌詞を最も伝えたいのかを見極めることも重要なポイントです。
また自分で歌詞をつくる場合は、今回説明したことを生かし、高音になる部分に重要な歌詞を当てるのもよいでしょう。より歌詞を伝えたい場合は歌詞だけで考えるのではなく、曲や歌い方も含めて考えると、聞き手への伝わり方も大きく変わります。ぜひ、試してみてください。
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