カラオケで歌うときに、ちょっとしたテクニックを使って歌うと、それだけでも格好よく聞こえるものです。
今回は、ボーカルを際立たせるテクニックのひとつ「フェイク」について、その意味からやり方、上手くフェイクを使うポイントをお伝えします。
フェイクとは?
フェイクは、「偽物」「模造品」といった意味を持つ言葉ですが、音楽用語では本来の音程やリズムを崩して歌うテクニックを指すものです。本来のメロディやリズムではない音を入れるということから、フェイクと呼ばれています。
本来のメロディやリズムを崩して歌うというと、アドリブと混同されるかもしれません。しかし、アドリブはイントロやアウトロ、間奏など歌が入っていない箇所で即興的にメロディをつくって歌うものです。これに対しフェイクは、元の音を生かしつつ、少しだけ崩すといった形なので、原形を残している点がアドリブとの違いといえるでしょう。
上手くフェイクを入れるためのポイント
フェイクには、リズムを崩す「リズムフェイク」とメロディを崩す「メロディフェイク」、そしてメロディをずらしつつ、細かい装飾音符を加える「装飾音フェイク」の大きく3つに分けられます。
この3つの中で初心者でも習得しやすいフェイクは、リズムフェイクです。具体的には、音程は変えずに音符の長さを変え、拍の強い部分を弱く、弱い部分を強くしてみるなどで変化をつけてフェイクさせます。また少し難しいかもしれませんが、4拍子の表からボーカルが入るところを裏から入る、半拍だけ遅らせるといった方法もあります。
リズムフェイクを上達させるポイントは、ドラムやベースといったリズム楽器の音を良く聞くことです。また、どのフェイクにもいえますが、1曲の中で多用し過ぎないのも上手く聞かせるポイントになります。フェイクはアクセントとして耳に残りやすいため、あまり多用すると、聞いている人にしつこい印象を抱かせてしまうので注意しましょう。
本格的にフェイクを身につけたいならボーカルスクールがおすすめ
今回、フェイクのなかでも比較的、容易なリズムフェイクを紹介しました。まずは、リズムフェイクをしっかりと習得し、メロディフェイク、装飾音フェイクと続けていきましょう。
ただ、フェイクを習得するうえでもっとも重要なのは、元のメロディとリズムをしっかりと歌えるようにすることです。元がしっかりしているからこそ、崩しても格好よくなりますが、元が崩れていては意味がありません。より格好よいフェイクを身につけたい場合は、ボーカルスクールで基本のレッスンをしてみてはいかがでしょう。
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